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骨まで愛して

今日は中止とさせていただきました。 

 

 

最近面白い本を見つけました。 

 


著者の小泉武夫さんは、発酵学、醸造学、食文化論などを専門とする農学博士です。
 
妙なタイトルですが小説です。築地でマグロの解体をやってた主人公が、アラ(魚の骨だの皮だの内臓だの。漢字で粗と書くのだそうです)専門の料理店を立ち上げて人々を魅了するお話です。
 
数多くのアラ料理が出てきます。途中主人公の別れた元妻に供される料理だけでも11品。一部ちょっとご紹介しますと…鯛白子の麹漬け、ブリハラス身の潮仕立て、塩辛醤油付け焼き大根、カサゴほぐし身の煮凝り寄せ、といった具合です。ただ。レシピ本ではないので、ほとんど作り方は書いてなく、書いてあっても材料や分量の細かい記載はありません。 美味しそうだなと興味をもつ料理があったらネットで作り方を調べるしかないでしょうね。
 
一応人情小説という触れ込みなのですが、正直小説としての面白さはあんまりないかも知れません。著者が持つアラへの愛とうんちくを披露した本と言うべきかも知れません。 マニアックと言えばマニアック。私みたいにアラが好きな人には面白いかと。
 
本の帯に書いてある文章をご紹介します。
「皮からジュルジュルコラーゲン、骨酒グビグビコピリンコ、目玉の周りはトロットロ。読めばよだれがピュルピュル出てくる絶品人情小説」
ほんとにそんな感じの本です。 
 
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